ケアマネへ早めに相談することが、介護と仕事を両立する第一歩
「まだ大丈夫」と思っている今こそ、相談するタイミングです
「まだ何とかなる。」
「もう少し頑張れば大丈夫。」
仕事を続けながら家族の介護をしている方の多くが、この言葉を自分に言い聞かせています。
しかし、介護はある日突然大変になるわけではありません。
通院の付き添いが増える。
夜間に呼ばれることが増える。
認知症の症状が少しずつ進む。
仕事中も親のことが気になり集中できない。
こうした小さな負担が積み重なり、気付いた頃には「仕事も介護も限界」という状況になるケースは決して珍しくありません。
だからこそ大切なのは、「困ってから相談する」のではなく、「困る前に相談する」という考え方です。
介護を一人で抱え込んでしまう理由
仕事と介護を両立している方が相談できない理由は、決して「弱いから」ではありません。
例えば、
- 自分がやるしかないと思っている
- 家族だから介護するのは当たり前だと考えている
- 職場に迷惑を掛けたくない
- まだ介護サービスを増やすほどではないと思っている
- 相談しても何も変わらない気がしている
このような気持ちは、多くの方が感じています。
特に仕事をしている方ほど、「介護を理由に評価が下がるのではないか」「責任ある仕事を外されるのではないか」という不安から、職場にも相談できず、一人で抱え込んでしまいます。
しかし、本当に大変なのは介助そのものだけではありません。
介護の予定を調整すること。
急な電話に備えること。
将来への不安を抱え続けること。
こうした”見えない負担”が積み重なっていくことが、介護離職や心身の疲労につながる大きな原因です。
ケアマネジャーは「介護サービスを紹介する人」ではありません
「ケアマネジャーに相談するのは、介護保険サービスを利用するとき。」
そのように思われる方も少なくありません。
しかし、実際のケアマネジャーはもっと幅広い役割を担っています。
例えば、
- 今の介護サービスで十分なのか
- 夜間の不安を軽減できる方法はあるか
- 家族の負担を減らすにはどうしたらよいか
- 今後状態が変化した場合の準備
- ご家族自身が無理をしていないか
など、生活全体を見ながら一緒に考えることも重要な役割です。
「こんなこと相談していいのかな」
と思う内容ほど、実は相談していただきたいことでもあります。
早めに相談することで、将来選べる選択肢は大きく広がります。
仕事と介護を両立するために今日からできる3つのこと
① 今の状況を一文で整理してみる
難しく考える必要はありません。
例えば、
「父は要介護2で、週2回デイサービスを利用しています。朝と夜の介護は私が担当しています。」
これだけでも十分です。
自分の状況を言葉にすることで、相談へのハードルは大きく下がります。
② 職場への相談は「仕事の調整」と考える
介護について話すのではなく、
「今後勤務調整が必要になる可能性があります。」
という伝え方でも構いません。
事前に共有しておくことで、急な休みや早退が必要になった場合でも職場は対応しやすくなります。
③ 一人で判断しない
地域包括支援センター、ケアマネジャー、医師、訪問看護師など、地域には多くの専門職がいます。
また、仕事との両立については産業ケアマネジャーやワークサポートケアマネジャーという専門家もいます。
介護か仕事か、どちらかを諦めるのではなく、「続けられる方法」を一緒に考えることができます。
ケアマネジャーが安心して働ける環境づくりも重要です
利用者様やご家族を支えるケアマネジャー自身が、安心して働ける環境も欠かせません。
まるっとけあでは、「利用者様と向き合う時間を増やすこと」を大切にし、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。
例えば、
- 在宅ワークを取り入れた柔軟な働き方
- 書類作成などをサポートするパラケアマネ体制
- 電動自転車・バイク貸与による移動負担の軽減
- 訪問看護・訪問介護との医療介護連携
- 主任ケアマネジャーへの教育・サポート体制
- 年収580万円以上を目指せる待遇設計(経験・資格等による)
など、ケアマネジャーが本来のケアマネジメント業務に集中できる環境整備を進めています。
「利用者様やご家族にもっと寄り添いたい」「医療との連携を深めたい」「長く安心して働きたい」という方にとって、働きやすい環境づくりを目指しています。
まとめ|早めの相談が、仕事も介護も続ける力になる
介護は、一人で抱え込むものではありません。
「まだ大丈夫」と思っている段階こそ、ケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談するタイミングです。
早めに相談することで、
- 利用できる介護サービスを知ることができる
- 家族の負担を減らす方法が見つかる
- 将来への準備ができる
- 仕事と介護を両立する選択肢が増える
といった多くのメリットがあります。
そして、介護を支えるケアマネジャーもまた、利用者様やご家族に寄り添いながら、地域全体を支える大切な存在です。
まるっとけあでは、地域に根ざしたケアマネジメントを実践しながら、利用者様、ご家族、そして働くケアマネジャーが安心して暮らし、働き続けられる環境づくりを目指しています。
「相談するほどのことではないかもしれない。」
そう感じている今こそ、最初の一歩を踏み出すタイミングかもしれません。